燃料調整費とは
燃料費調整制度とは、月々の電気料金に、過去3ヶ月分の火力発電で使用する化石燃料(石炭、石油、天然ガス)の価格変動分を反映したものです。日本の電気は、約7割が化石燃料による火力発電でつくられています。そして使用する化石燃料(石炭、石油、天然ガス)は、9割近くが輸入されたものです。燃料費は世界情勢や為替レートによってこまめに変動します。
燃料費調整額は下図のように、電力量料金の一部として組み込まれています。
燃料調整費の推移
2022年ロシア・ウクライナ問題や急激な円安ドル高の進行などにより燃料費が高騰しました。その後、燃料費調整単価が下降したのは、国の「激変緩和措置」の影響によります。但し、10月末で終了するため、燃料費調整単価は今後上昇していく可能性があります。
北陸電力の燃料費調整単価が2023年よりマイナスに転じたのは、電気料金が改訂され、燃料費調整単価の算出方式も変更されたためです。基本料金と電気料金が値上げされているため、全体としての電気代は高騰しています。